
今回は、ランドセルのかわりに開発された、モンベルの通学用バックパック「わんパック」のお話です。
我が家では、普段、小学校の通学にランドセルを使っているのですが、学校が半日の日や、夏休みなど長期休みの学童登校の時は、モンベルの「わんパック」を使っています。
わんパックの使用感や、ランドセルと比べてみての感想をまとめてみたいと思います。
- 立山町とモンベルが共同開発した通学用バックパック「わんパック」
- 軽量で丈夫なナイロン生地、開口部にはダブルジッパーとマグネットホック。
- 気になる収納力。ランドセルに比べてマチは狭いが、横幅高さがゆったり。
- わんパックは4色3サイズ。念のため、小学校のロッカーの大きさも確認。
- ランドセルも多様化の時代。わんパックもそのひとつだが、実際はごく少数。
立山町とモンベルが共同開発した通学用バックパック「わんパック」
「わんパック」は、大阪の大手アウトドアメーカーのモンベルが開発した、通学用バックパックです。
きっかけは、富山県立山町が、小学校入学時の経済的負担が大きいランドセルのかわりになる、同程度の機能や耐久性を備えた通学用リュックを製作、無償配布することとなり、包括提携協定をむすんでいたモンベルが公募でつくることになったのだそうです。
軽量で丈夫なナイロン生地、開口部にはダブルジッパーとマグネットホック。

我が家では「わんパック」を2年ほど前、発売まもなく購入しました。
大手アウトドアメーカーのモンベルがつくっただけあって、丈夫で細部までしっかりとつくられているという印象です。
全体の大きさは、幅25㎝、高さ35㎝、奥行16.5㎝です。

特徴的なのが、まず軽量であること。
調理用のはかりで測れるほど軽く、重さは860g程度です。
ちなみに、現行品の「わんパック14」は約930gと若干重くなっていますが、ランドセルは一般的に1.1~1.3 kgなので、十分軽量に仕上がっていると言えます。
素材は、840デニールの高密度なナイロン生地にTPUラミネートを施し、耐久性と水濡れに強くつくられており、従来のバックパックよりも堅牢です。

ポケットはこんな感じです。
まず、モンベルのロゴが入った前面ポケット。中に小物の入る仕切りがあります。
内寸で幅24.5㎝、高さ28.5㎝、奥行2.5㎝。

そして、メインルーム。内寸で幅24.5㎝、高さ35㎝、奥行10.5㎝。
内側にも大きなポケットがひとつ、ついています。
また、背中にもタブレットや14インチまでのノートパソコンの収納にむく、ポケットがついています。内寸で幅24.5㎝、高さ28.5㎝、奥行2.5㎝。

面白いのが、このメインルームの開閉部分です。
二本のジッパーとマグネットホックによる、フタのような形状になっています。
ハンドルをつかうことで、二本のジッパーを一度に開けることができます。

そして、ロックのかかるマグネットホックをはずし、フタを開ける仕組みになっています。
ただ、このマグネットホック。カチッと閉まるのは良いのですが、ホックになっているので、軽く下に一度ひっぱってからでないと開閉できないのがクセのあるところ。
子供には何度か練習させました。

背面にはクッションが施されていて、背中は優しい当たりになっています。
ショルダーベルトの部分には、反射テープがついています。
また、防犯ブザーを下げられるDカンもついています。

底鋲もついているので、立てて自立させることも可能です。
内部には背面と底にパネルが入っているので、型崩れがしません。

雨濡れに強い素材にはなっていますが、完全防水ではありません。
実際、ちょっと強めの雨で濡れてしまうと、色がかわって水が染み入る印象を受けました。
そのためにも一応、付属品として、レインカバーがついています。
ただ、つけるのが面倒だし、子供がなくす心配もあるため、基本使っていません。
雨濡れに強いという点では、かぶせの形になっているランドセルの方が、安心ですね。
気になる収納力。ランドセルに比べてマチは狭いが、横幅高さがゆったり。

そして、一番気になるところが収納力です。
普段使っているランドセルと並べてみました。
一見、全体の大きさは、意外にも大差がないように感じられます。
ただ決定的な差があるのが、メインルームの縦幅にあたる、マチの長さ。
ランドセルの場合、12~12.5㎝が一般的のようですが、わんパックの場合、10.5㎝。
ランドセルに比べて2㎝程度せまくなります。
分厚い筆箱1個分相当になるので、マチ幅不足で収納力に影響が出る点は否めません。

一方、わんパックの良いところは、横幅の広さと高さがある点。
特に横幅はランドセルの平均23~23.5㎝に比べ、24.5㎝と1㎝程度余裕があります。
高さもランドセルが31㎝程度に対し、4㎝高い、35㎝になっています。
マチ部分の収納力不足分は、この高さや横幅でできる空きスペースをうまく活用するしかないかなと思います。
教科書はもちろん、最近は学校でカバー付きのタブレットやクロームブックの貸与があったりもするので、ランドセルで横幅ギリギリのものでも、ゆったりと入れることができるのは良いところ。
また、革製のランドセルに比べて、ナイロン生地で伸びしろがあるので、パンパンに詰め込みやすいのもポイントですね。
わんパックは4色3サイズ。念のため、小学校のロッカーの大きさも確認。
わんパックには4種類のカラーと3種類のサイズがあります。
子供の物はブラウンですが、登校時に様子を見ていると、女の子はワインレッド、男の子はブルーグリーンといった感じ。
また、サイズは現在3種類あります。
子供が使っているものは、もっとも小さい「わんパック14」(14L)になります。
わんパックが発売された時に購入したのですが、最初はこれしかありませんでした。
・わんパック14(14L): 幅25 x 高さ35 x 奥行16.5cm
・わんパック15(15L): 幅26 x 高さ37 x 奥行16.5cm
・わんパック16(16L): 幅27 x 高さ39 x 奥行16.5cm
各サイズの差は、横幅が1㎝、高さ2㎝ずつ広がり、容量が増えている感じです。
一方奥行は、残念ながら、メインルームを含めて変わりません。
身長目安が14Lで130㎝まで、15Lで125~145㎝、16Lで140㎝以上になっています。
長い目で見ると、15Lか16Lサイズを選んだ方が良さそうですが、念のため確認しておきたいのが、小学校で使っているロッカーの横幅です。
ランドセルの平均が本体幅が25㎝でかぶせの部分が26㎝程度、一方、わんパックは本体が25~27㎝になるので若干大きめです。
ちなみに、ウチの子供の小学校のロッカー幅は、やや細めで30㎝。
寸法的には問題ないのですが、実際使ってみると、ランドセルでも、両脇に手を入れて出し入れすることはできるものの、意外と余裕はない印象です。
わんパックでも最も大きい16Lサイズを選ぶと、27㎝幅になる上、ランドセルに比べてフラットな形なので、出し入れは首元のハンドルが頼りになります。
大人には大した問題ではないものの、子供にとっては出し入れがストレスになるかも知れません。
こんなこともあるので、購入前に、あらかじめ学校にロッカーの幅のサイズ確認はしておいた方が良いかも知れません。ランドセル相当でおさめるなら、14Lか15Lサイズが無難です。
ランドセルも多様化の時代。わんパックもそのひとつだが、実際はごく少数。
子供が小学校への入学したての頃、毎朝付き添って登校していました。
1学年あたり100人以上いる大きな学校なのですが、登校時に見かける小学生は、ほぼランドセルで、わんパックを使っている子は4~5人程度。
学校全体では、実際もっと使っているとは思いますが、ごく少数なのは事実です。
赤黒しかなかった昭和の頃に比べて、ランドセルの色も豊富で多様化の時代でもあるので、わんパックを使っているから浮くといった印象はないとは思います。
ただ、ランドセルもやっぱりありだなと思ったのが、とにかく子供は荷物が多いこと。
大きなポケットのついたランドセルカバーをつけて収納力をあげたり、ランドセルの上にさらに巾着袋を背負って登校する子供の姿も多くみかけたので、これらをやるなら、やっぱり丈夫なランドセルの方が安定するかな?とも思いました。
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ランドセルの代わりとしてつくられた「わんパック」。価格を1万円台後半に抑えながら、軽量でしっかりとしたつくり、収納力をもったバックパックとしては、よく考えてつくられている商品だと思います。
ただ、平均的なランドセルに比べると、収納力がやや劣る点は否めないかなといった印象。
また、登校している小学生を見ると、圧倒的にランドセルが多く、わんパックはごく少数派である点、さらに、わんパックは壊れたら有償修理か買い替えですが、ランドセルはたいてい6年間修理保証がついているため、子供も望んでいて買ってあげられるのなら、普段使いは、やはりランドセルかなと思います。
一方、通学用バックパックとしては良品なので、学校が半日で荷物の少ない日や長期休暇の学童通いの際にサブのランドセルとして、また塾やお稽古事の際に使う通学バッグとして利用するのには、とてもオススメです!
今回紹介したものはコレ!
モンベル わんパック14
*他に15L・16Lサイズもあります。
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